街づくり系のNPO法人まちなか研究所わくわく(那覇市松尾2)が12月2日、第一牧志公設市場を中心とする那覇中心商店街地域の情報発信サイト「てくてく通信」を開設した。
同サイトは市民参加型のサイトで、フォトレポーターと呼ばれるボランティアスタッフが携帯電話で撮ったマチグヮー(沖縄方言で商店街や商店の意味)情報をリアルタイムに発信するもの。「てくてく歩きながらマチグヮーならではの情報を集め、てくてくと歩きたくなるような魅力ある街」を目指し、那覇市中心商店街連合会の協力の下、開設した。
対象となるマチグヮーは、市場中央通り、市場本通り、浮島通り、うりずん横町、沖映通り、国際通り、栄町市場、サンライズなは商店街、第一牧志公設市場、壺屋やちむん通り、パラソル通り、平和通り、牧志公設市場衣料部、牧志公設市場雑貨部、むつみ橋通りの14の通りや商店街。
内容は、街の魅力の再発見する「てくてくの種」、街の課題点を顕在化する「魅力UPの種」、通りや商店街情報を紹介する「まちのたね通信」、通りの沿革や歴史を紹介する「通り情報」、各通りのイベントやセール情報を紹介する「今月のイベント」、同スタッフによる「てくてくのつぶやき」など。
同NPOの具志佳乃さんは「那覇中心地にはたくさんのマチグヮーがあるが、国際通りや第一牧志公設市場ほど知られていない。それぞれの通りにどんな店があるのか、どんなイベントを行い活動しているかなどを、地元だけで観光客や県外にも伝えたいと思い、そのツールの一つとしてサイトを開設した」と話す。
「年が明けたら大々的にフォトレポーターを募る予定。フォトレポーターが増えることでさらにコアな情報をリアルタイムにアップできると思う。フォトレポーターの集いなどを通してマチグヮー好きな人のコミュニケーションの場としても利用してもらえたら」と意欲をみせる。
同サイトは、那覇市重点分野雇用創出事業「地域の力をつなぐまちづくり事業」の一環で同NPOが委託を受け運営する。住民参加型地域情報サイト「まちのたね通信ネットワーク」を運営する地域情報エージェントが提供するASP型「まちのたね+(プラス)」サービスを利用した。同社は「那覇まちのたね通信」に投稿された情報の中から那覇中心商店街に関連する情報を「てくてく通信」へ提供している。