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パンダ無線が「電気タクシー」導入-沖縄本島内で初

「電気」や「エコ」を大きくアピールしたパンダ無線の電気タクシー

「電気」や「エコ」を大きくアピールしたパンダ無線の電気タクシー

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 那覇・首里地域や沖縄本島南部を中心にタクシー運行を展開するパンダ無線グループ「つきしろ交通」(南風原町)が2月22日、自社営業所内で電気自動車(EV)をタクシー車両として使う「電気タクシー」の出発式を行い、電気タクシーの運行を開始した。使用する車両は日産自動車のEV「リーフ」で、2台を導入。沖縄本島内で電気タクシーを導入するのは初めて。

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 沖縄県は、環境保全を通して沖縄観光の新たなブランド構築を目指す「エコリゾートアイランド沖縄推進事業」でEVの普及を推進している。同社は、「平成22年度 沖縄県EVモデル事業」(沖縄県観光商工部観光企画課)の委託を受け導入を決めた。同社では電気タクシーを利用し、エコツアー事業などを手掛けるNPO法人「ホールアース自然学校沖縄校がじゅまる自然学校」(名護市)と連携しエコツアーを行うほか、自社営業所内に充電器設備も設置。一般にも設備を開放し500円で充電できる態勢も整えた。電気タクシーの運賃は通常のタクシーと同じで、初乗り料金480円(1.8キロ)、374メートルごとに60円。

 玉寄兼志社長は「4、5年前から電気自動車に関心があった。近年環境問題がクローズアップされている中、将来を見据えてEV導入を決めた」とし、「今度、タクシー業界でも電気自動車の導入が活発になる。コストを見ながら増車も検討したい」とあいさつで述べた。

 県内では、「まるちくタクシー」(宮古島市)や、「伊江島交通」(伊江村)がEVを導入し運行を開始したほか、県内レンタカー各社がEV 220台を導入。EV用の充電設備を整備する共同会社「エー・イー・シー」(那覇市久米2)が沖縄本島内18カ所(27基)に設置しインフラの整備にあたっている。そのほか、旅行会社もEV体験を前面に打ち出した沖縄旅行商品を販売するなど、EVの普及に向けた動きが活発化している。

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