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那覇のレンタルオフィス、震災で被災した企業を「無料」受け入れ

机や椅子のほかネット環境を整備した30席を用意し無料で貸し出す

机や椅子のほかネット環境を整備した30席を用意し無料で貸し出す

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 泊東交差点近くのレンタルオフィス「ビジネスセンターKEEPFRONT(キープフロント)」(那覇市泊2、TEL 098-943-1500)は3月21日、東日本大震災で被災した企業などを対象にオフィススペースの無料提供を始めた。

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 現在、無料提供しているのは会議室などのオフィススペース。部屋をパーティションで区切り、取引企業から無償提供してもらった机や椅子を設置し、ネット環境を整え30席を用意する。利用時間は10時~18時。完全予約制。貸出期間は「個々の企業の状況により決めたい」としている。

 同社には東京、埼玉の企業や外資系企業から十数件の問い合わせがあったほか、見学者も多く訪れているといい、半分ほど埋まっていたシェアオフィスはすでに満杯の状態だという。

 無料貸し出しについて、オフィスマネジャーの砂川太一さんは「先週チャリティーライブを開いた時にあるお客さまから相談があった。そのお客さまは沖縄に疎開に来ていてマンスリーマンションをオフィス代わりに使っていた。小さな子どもがいるため仕事がはかどらなという。そこでシェアオフィスの無料受け入れを提案したのがきっかけ」と話す。

 「すでにシェアオフィスが満杯の状態なので、多くの企業を受け入れたいと思い公共スペースを開放することにした。地震や放射能を心配して沖縄に疎開されている人も多い。受け入れを通して被災した個人企業家や企業を少しでも支援できれば」とも。

 営業時間は9時~18時。土曜・日曜・祝日定休。

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