JTB沖縄(那覇市おもろまち4)と国頭村、「A&W(エイアンドダブリュ)沖縄」(浦添市)が共同開発した「やんばるいのぶたバーガー」の販売が3月18日、A&W古波蔵店、牧港店、屋宜原店、名護店など県内9店舗で始まった。
JTB沖縄は、第1次産業の農水産業、第2次産業の食肉加工や製造業、第3次産業の販売、観光、流通などを連携させた「6次産業化」に取り組んでおり、沖縄観光の食に関する競争力を高め、国頭村や山原猪豚(やんばるいのぶた)の認知アップ、観光集客の拡大を目的に事業を展開。その第1弾が「やんばるいのぶたバーガー」。
山原猪豚は、国頭村が2008年に特産品と位置付け、村内の道の駅「ゆいゆい国頭」などで販売を開始。放牧飼育される山原猪豚は柔らかい肉質で、甘みや栄養価が高いのが特徴。タンパク質や鉄分などが1.2~1.5倍と高く、脂質は半文以下だという。
「やんばるいのぶたバーガー」は、山原猪豚のパティ(120グラム)やスーチカー(山原猪豚の塩漬け)、ナチュラルチーズ、フライドオニオンなどの具材を特製バンズではさみ、特製デミグラスソースや粒マスタードで味付ける。A&Wは「深みのある味わいに仕上げた」という。同社は今後、県内各地の特産品を使った商品「オキナワ・クワッチーシリーズ」を順次投入する予定。
JTB沖縄地域交流事業部の小宮啓明さんは「観光客への調査によると、沖縄県は食に対する満足度が低いことから、質の高い食材を使った『ご当地グルメ』が求められている。この事業では国頭村の希少価値の高い品『猪豚』に着目し、手軽に食べられるハンバーガーの開発に至った」と話す。
価格は850円、ドリンクセットは1,000円。合計5,000個の数量限定で販売する(なくなり次第終了)。