ザ・ナハテラスで「中国茶会」-唐時代の宮廷茶道を再現

世界最古の茶書「茶経」に従い茶摘みから10の工程を経て完成させた茶葉を使い、法門寺(中国)で発掘された宮廷茶器を復元した純銀製茶器を用い、古式にのっとり陸羽茶道を再現する

世界最古の茶書「茶経」に従い茶摘みから10の工程を経て完成させた茶葉を使い、法門寺(中国)で発掘された宮廷茶器を復元した純銀製茶器を用い、古式にのっとり陸羽茶道を再現する

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 ホテル「ザ・ハナテラス」(那覇市おもろまち2)3階「アダンの間」で4月10日、「特別中国茶会 棚橋篁峰(たなはしこうほう)氏による唐時代の宮廷茶道再現」が開催される。主催は「中国茶道 陸羽(りくう)の会」。陸羽(733~804年)は中国・唐代の文筆家で、茶の知識をまとめた世界最古の茶書「茶経」を著述し、茶神や茶聖とも呼ばれた。

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 棚橋さんは日本における中国茶の第一人者で漢詩にも造詣が深く多くの著書がある。日中文化交流活動において中心的役割を果たしてきた。中国茶文化国際検定協会会長、中国民俗学会茶藝研究専門委員会顧問、日本国・中国泡茶道篁峰会会長、アジア文化国際交流会会長、陜西省西北大学名誉教授などを歴任。

 第1部は、棚橋さんによる講演をはじめ、「唐時代の陸羽茶道」の再現と試飲会を開く。使用する茶葉は「茶経」に従い茶摘みから成形、貯蔵まで10の工程を経て完成させた茶葉を使うほか、1987年に法門寺(中国)で発掘された宮廷茶器を分析し復元した14の純銀製茶器を用い、古式にのっとり陸羽茶道を忠実に再現する。第2部では、フルコースの料理を味わいながら陸羽の会がセレクトした茶が提供されるほか、抽選会も開く。

 中国茶道陸羽の会を主宰する赤嶺文弥乃さんは「宮廷茶道の再現は国内ではこれまで東京大茶会と鎌倉建長寺で行われたが、沖縄は3番目」とし、「唐時代の茶の味の再現には大変苦労したと聞いている。復元に3年を要したという銀製茶器や茶葉の試飲など、沖縄ではめったに体験できない貴重な機会なのでぜひ参加してほしい」と来場を呼びかける。

 開催時間は11時~14時30分。参加費は1万8,000円。定員100人。申し込み・問い合わせは「流求茶館」(牧志1、TEL 098-862-3031、営業時間12時~21時、水曜定休)か「カメリア・シネンシス」(泊2、TEL 098-868-7677、同12時~21時、木曜定休)まで。

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