映画サークルが「探偵事務所5」自主上映-本土復帰記念で

沖縄本土復帰35周年を記念に映画サークルが自主上映を企画(写真=パンフレット)

沖縄本土復帰35周年を記念に映画サークルが自主上映を企画(写真=パンフレット)

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 県内の映画好きの有志で作る「映画サークル突貫小僧」は5月5日、首里劇場(那覇市首里大名町1、TEL 098-887-5173)で「探偵事務所5 Another Story マクガフィン」を1日限り自主上映する。

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 同サークルは、1988年に結成。県内の新聞や雑誌などで映画情報に関する編集・執筆をはじめ、独自の視点と切り口で選出した映画の自主上映も行っている。今回の上映は6回目にあたり「沖縄本土復帰35周年記念企画」として行う。

 サークルメンバーの平良竜次さんは「『マクガフィン』の監督がサークルの2つ前の代表だったため上映許可などはスムーズに進んだ。今年の5月15日で本土復帰35周年を迎えることもあり、また『マクガフィン』が本土復帰をモチーフにしている点や『探偵事務所5』の5という数字にちなんでこの日に上映を決めた」と話している。

 林海象映画監督の企画・原作による「探偵事務所5」シリーズは、「5」の番号を先頭に3桁のコードネームを持つ探偵たちが活躍する物語でファーストシーズンとして映画版2作、ネットシネマ版26話が製作され、Yahoo! BBでも無料放映された。

 今回上映する「マクガフィン」は同シリーズの第18話、19話にあたる沖縄オールロケの作品で、前後編を1本にまとめて上映する。脚本・撮影・監督は那覇市小禄出身の當間早志さん。沖縄本土復帰の要素が盛り込まれた内容で、探偵515に扮する県出身のタレント・藤木勇人さんが事件の謎に迫る。探偵515というコードネームは本土復帰の5月15日を元に名付けたという。出演者は女優・洞口依子さん、県内から津波信一さん、平良進さんら。

 上映場所にもこだわったという。首里劇場は1950年に開館した県内でもっとも古い映画館で、現在は成人映画専門館になってしまったが、本土復帰当時の面影を色濃く残している。「首里劇場の金城館長に上映をお願いしたが『やめた方がいい。失敗する』と当初は取り合ってくれなかった。何度も通っているうちに金城館長も根負けしたのか最後は許可をもらい、やっと上映にこぎつけることができた。首里劇場の雰囲気もぜひ味わってほしい」(平良さん)とも。

 映画上映のほかに、當間監督と出演者によるトークショー、藤木勇人さんによる創作落語「$そば」の上演、洞口さんのウクレレバンド「パイティティ」のミニライブも行われる。

 上映時間は14時20分~、16時40分~、19時~の3回。トークショーは21時10分からを予定。料金は、前売り=800円、当日=1,000円。問い合わせは、tokkan@nirai.ne.jpまで。

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