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那覇の「みらいファンド沖縄」、寄付と助成のプログラム「ぱくと」運営開始

「ぱくと」は、NPO自らが事業で必要な費用を設定・申請し、自ら寄付を募ることができるのが特徴で、10万円以下の小額の事業を想定している

「ぱくと」は、NPO自らが事業で必要な費用を設定・申請し、自ら寄付を募ることができるのが特徴で、10万円以下の小額の事業を想定している

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 NPOや市民活動を情報流通と資金循環で支援する公益財団法人「みらいファンド沖縄」(那覇市首里当蔵町1、TEL 098-884-1123)は7月1日、新事業「寄付と助成のプログラム ぱくと」の申請受け付けを開始した。

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 「ぱくと」は、「助成される側」と「する側」をつなぐプログラムで、寄付支援がよりスムーズに行える環境作りを目指す。NPO自らが事業で必要な費用を設定・申請し、自ら寄付を募ることができるのが特徴。事業1単位の費用(10万円以下)=1パクトと設定し、寄付募集期間内であれば何回でもパクトを重ねることができるといしてる。例えば、「小学校での防犯ワークショップを1回開催」「○○治療のために薬品100人分を送る」「啓蒙・広報誌を1回発行する」など、比較的少額の費用で事業展開できるものを想定。

 同財団は申請された事業を審査・採択。採択された団体は、信頼できる寄付先としてホームページで紹介するほか、専用の銀行口座の開設、カタログなどの発行、クレジットカード決済(準備中)などを通して募集活動をサポートする。個人や法人からの寄付金は、「公益財団法人」である同財団がいったん受け取ることにより、寄付者は税制優遇を受けることができる。

 同財団の角知子さんは「小さな(コンパクト)寄付が積み重なって、社会に大きなインパクトを与えるプログラムにしたい思いを『ぱくと』の名称に込めた。ただやみくもに大きな団体に寄付するのではなく、地域の問題に取り組んでいる団体を知ってもらい、寄付者が支援する事業や団体を自由に選択できるようになればうれしい」と話す。「NPOがその活動の主軸となる事業を持てるよう支援できれば。事業説明会を予定しているので、興味のある人は足を運んでほしい」と来場を呼び掛ける。

 「ぱくと」の申請受け付け期間は今月20日まで(17時必着)。寄付募集期間は9月1日~来年8月31日。助成対象事業実施機関は、10月1日~来年12月31日を予定。「事業説明会」は今月7日19時~、那覇市NPO活動支援センター会議室で行う。

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