那覇・蔡温橋の複合施設「さいおんスクエア」(那覇市安里2)内カーゴスギャラリーで3月23日、アートデザイナー・屋部憲光さんの個展「車いすの花嫁ドレス&ノリザールアート商品展」が始まった。
会場には、実際に挙式で障がい者の方が使用されたウエディングドレス1点のほか、パーティードレス3点やデザインシャツ1点などを展示。ウエディングドレスは、デザインから縫製まで一から仕上げたオリジナル作品。あえて白い生地を使い思い通りの色に染めてから縫製までを行うなど、細部にまでこだわった。
着付けのしやすさを考慮しセパレートにしながらもワンピースに見えるようデザインを工夫したほか、服自体の重さも考慮するなど、障害の具合や個性を大切にしたという。
そのほか、オリジナルブランド「norisart(ノリザール)」の沖縄Tシャツやタンクトップ、トートバッグ、携帯ケース、帽子、アートタンブラー、ストラップなどの小物など多数展示販売する。
屋部さんは「かりゆしウエアのデザインに関わった経験があり、障害者向けの服の需要もあるんじゃないかと漠然と思っていた。いろいろな出会いありウエディングドレスの制作を依頼され、こうした方向に進んでいる自分に驚いている」と話す。
「現在、制作の依頼や問い合わせもある。障害のある方に健常者と同じようにドレスを着る喜びや楽しさを少しでも味わってもらいたい。ブライダル関係者と協力し車いす向けのブライダルも提案できれば」と意欲を見せる。
開催時間は10時~21時。入場無料。4月1日まで。