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那覇で復帰40年写真展「眼の記憶」-県出身の写真家10人が出展

作品はモノクロ作品をメーンに、被写体のほとんどが沖縄本島や離島、奄美大島で暮らす普通の人々で246点が並ぶ

作品はモノクロ作品をメーンに、被写体のほとんどが沖縄本島や離島、奄美大島で暮らす普通の人々で246点が並ぶ

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 那覇市民ギャラリー(那覇市久茂地1、TEL 098-867-7663)の全展示室を使い5月8日、沖縄在住の写真家10人による本土復帰40年を記念した写真展「眼の記憶」が始まった。

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 日本復帰40周年の節目に、故人、ベテラン、若手写真家10人の作品を一堂に展覧することで「戦後沖縄の写真」の脈絡をたどりながら、「世代をつなぐ」をサブテーマに開く。参加者は沖縄に生まれ育ち、1972(昭和47)年の復帰前後から写真を撮り始め、一貫して沖縄を見続けてきた写真家たち。

 参加者それぞれのテーマは、「生まれ島沖縄」(比嘉康雄、故人)、「パイヌカジ」(平良孝七、故人)、「山羊の肺」(平敷兼七、故人)、「港町エレジー」(石川真生さん)、「光るナナムイの神々」(比嘉豊光さん)、「ジャパン世」(宮良信男さん)、「年輪」(比嘉清眞さん)、「母の奄美 その2」(伊波一志さん)、「母になった記憶~2012~」(伊禮若奈さん)、「オキナワ センソリー」(伊波リンダさん)。

 作品はモノクロ作品をメーンに、被写体のほとんどが沖縄本島や離島、奄美大島で暮らす普通の人々で、246点が並ぶ。老人のポートレート、縁側でくつろぐ老夫婦、漁師や泥酔した港湾労働者、伝統行事、母親の視線で捉えた家族の日常風景、米軍実弾演習阻止闘争など、復帰直前から現在まで内容は多岐にわたり、それぞれが個性的に沖縄を写し出す。

 同展では「故人の方は遺族の皆さんにご協力いただき作品を展示することができた。写真家のまなざしの向こうにあるのは何か、それらの写真から何が見えてくるのか。多くの方々が写真を通して『沖縄』を考えるきっかけになれば」と話す。

 開催時間は10時~19時(日曜は17時まで、最終日は18時まで)。期間中は無休。入場無料。今月20日まで。

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