見る・遊ぶ

那覇歴史博物館で絵はがき展-絵はがきに映し出された戦前の沖縄

明治中期から大正・昭和初期にかけて発行された絵はがき333点を展示

明治中期から大正・昭和初期にかけて発行された絵はがき333点を展示

  • 0

  •  

 那覇市歴史博物館(那覇市久茂地1、TEL 098-869-5266)で6月30日、企画展「セピア色の輝き~絵ハガキに写し出された戦前の沖縄~」が始まった。

[広告]

 同展では、東京都在住の絵はがき収集家・廣内茂輝さんの協力を得て約600枚の絵はがきの中から333枚を厳選。絵はがきは、明治中期から大正・昭和初期にかけて発行されたもの。ほとんどが白黒印刷だが、一部彩色された絵はがきや主要な絵はがきは拡大し、写真パネルでも展示する

 絵はがきの内容は、首里城正殿や首里城坊門、沖縄神社、中城御殿と龍潭などの首里を中心とした絵はがき、那覇港や船や汽船、波之上、識名園、市場や辻などの那覇地域の絵はがきをはじめ、豚や野菜、果樹や植物、風俗や墓、伝統工芸、行事など幅広い。中にはシリーズ物として、パノラマ風に楽しめる絵はがきも。

 同館学芸員の外間政明さんは「資料写真として残っているものの中に、絵はがきを基にしたと思われるものが多数あった。一つの記録写真としても価値が高いと思う。戦争のために当時の面影はほとんどないが、当時の人たちが沖縄をどのように捉え、沖縄をどのように見ていたのかを感じてもらえたら」と来館を呼び掛ける。

 開館時間は10時~19時。木曜休館。入場料は、一般=300円、高・大学生=200円、小・中学生=100円。8月29日まで。ギャラリートーク「絵はがきに写し出された那覇を語る」(7月21日)、「絵はがきに写し出された首里を語る」(8月4日)も予定(共に14時~)。同展の図版(350円)も販売する。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース