子育て当事者による子育て支援を展開する「NPO沖縄子育て情報うぃず」(那覇市首里大名町1、TEL 098-884-7072)は4月下旬、沖縄観光ガイドブック「子連れで楽しむ沖縄‘07~08年度版」を出版した。
体裁は、A5判、モノクロ、184ページ。徹底した子連れ目線で編集されているのが特徴で、実際に「うぃず」のメンバーが子どもを連れて施設を訪れ、施設内容やサービスなどを細かくチェックしている。
内容は、県内主要リゾートホテルでの「ベビーベッドの貸し出しの有無」やホテルや観光地などの売店での「紙おむつの取りあつかい」、レンタカー会社の「チャイルドシート価格表」など、子連れ旅行にとって大切な情報が一覧できる。「子連れに向かない観光地や飲食店」についても記載するほか、「無理のない旅のプランニング」や、「荷造りアドバイス」、「台風時の対策情報」などの情報も掲載。
同書は2004年5月に初めて出版。県外の観光客から「この観光地は子連れでも行けるのか?」「いつも使っている紙おむつは沖縄でも買えるのか?」など、「うぃず」に問合せが数多く寄せられ、そのニーズに応えるため「子連れ観光客向けガイドブック」の制作に乗り出したという。最新情報を提供するために改定を行い今号で3冊目。合計発行部数は1万部。
「うぃず」の田仲由紀子代表は「自費出版のため予算に限りがあり色鮮やかな写真はないが、子連れ客にとって必要な情報を分かりやすく伝えるために、メンバーによるイラストを採用した」と話している。「これまでのガイドブックと見比べてみると観光施設の子連れ客対応の質が徐々に向上している。このガイドブックがその後押しをしているならうれしい」(田仲さん)とも。
価格は1,365円(税込み)。沖縄県内の大手書店、うぃずオフィシャルサイト、amazonで販売。