那覇・牧志の高良レコード店(那覇市牧志.TEL 098-863-3061)が企画制作した「琉球古典音楽・風水の祝(ふんしのいわい)」が順調に売り上げを伸ばしている。
「琉球古典音楽・風水の祝(ふんしのいわい)」を発売している高良レコード店
新築で墓を造った完成祝いの際にうたう同曲。沖縄の墓は大きく、昔から墓が完成した祝いの席で3人の三線奏者が墓の中に入り「墓祝いの歌」(3曲)を、さらに外に出て墓を閉じてから「祝い歌」(4曲)をうたう習慣がある。
しかし、墓の中のスペースなどの理由で演奏ではなく音源を使った供養が多くなり、カセットテープを再生することが多くなったが、CDがなかったため9月4日に発売した。発売と同時に問い合わせが続いたため、iTunes Storeでの配信も始めた。
同店レコード部長の高良雅弘さんは「沖縄では古くから所替えの際、儀式の中で音楽を使い、弔いやお清めをしてきた。この習慣を受け継ぐためにも、このCDを利用して完成祝(開眼供養)をしてもらえれば」と話す。
唄と演奏は、安冨祖流師範の玉城正治さんと安冨祖流絃声会が担当。価格は2,100円。