飲食店経営を手がけるオブリガード(東京都新宿区)は6月1日、那覇・久茂地にブラジル料理店「琉球シュラスコ ガルボン」(那覇市久茂地2、TEL 098-951-2755)をオープンした。同社が沖縄に出店するのは初めて。
ブラジルの代表料理「シュラスコ」は、さまざまな種類の肉を串焼きにして客の目の前でカットして提供するのが特徴。「シュラスコはもとより、県産食材を使ったブラジル料理は県内でもここだけでは」(同店)という。
店舗は2階建てで、1階、2階を合わせた面積は約80坪。席数は54席(1階=テーブル席30席、2階=テーブル席20席)で、個室1室(4席、使用料3,000円が別途必要)も設ける。白と濃い茶色を基調にした店内には、「ゆったり座れるように」(同店)とソファタイプのいすを備えた。
フードメニューはコース料理がメーンで、ランプステーキと沖縄食材を使った「ガルボン琉球シュラスココース」(全15品、6,800円)、「琉球シュラスココース」(全13品、4,200円)の2コースを提供。内容は山原和牛、グルクン、県産チキン、若海老、ガルボン流ラフテー(角煮)、紅芋のアイスクリーム、県産パイナップルなど。
アラカルトメニューとして、ヤシの新芽の三日月コロッケ(630円)、キャサバ芋のフライ(630円)、チキングリルのクリームチーズソース(1,890円)、豚肉と黒豆のシチューとケール炒め(1,890円)、白身魚のグリルとブラジル風ピラフ(2,100円)、サラダ(840円~)など全28品をそろえる。ドリンクは、ブラジル風カクテル、ワールドビール、ワイン、ウィスキー、バーボンなど全58種を用意。
沖縄への出店についてブラジル出身の武田哲哉店長は「沖縄とブラジルは気候や環境が似ている。また戦前は移民の交流があるなどとても馴染み深い土地」とした上で、「スタッフも半分はブラジル人を雇用した。沖縄とブラジルが融合した琉球シュラスコ料理を味わいながら、ぜひスタッフとの会話も楽しんでほしい。店を通じてブラジル文化の架け橋になれば」と話す。
同社の和仁屋聡営業統括部長は「いつ来ても楽しんでもらえるように、メニューの追加やキャンペーンなどを行っていく予定。定期的に来てもらえる店作りを目指したい」と話す。客層は30代以上でカップルでの利用が多いという。客単価は約4,000円。
営業時間は18時~翌2時。火曜定休。