マチグヮーに期間限定「美術館」-アート系NPOが古民家を改装

アート系NPOが那覇・栄町市場内にある古民家を改装し期間限定の「美術館」を設置

アート系NPOが那覇・栄町市場内にある古民家を改装し期間限定の「美術館」を設置

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 NPO法人前島アートセンター(那覇市前島3、TEL 098-863-0244)はNPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ(東京都渋谷区)と協働で10月26日より、那覇・栄町市場内にある古民家(那覇市安里)を借り切り「おきなわ時間美術館」を開催。オープンを前にボランティアらが改装工事を行っている。

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 美術館に改装されるのは、築約50年の2階一戸建てで延べ床面積は約30坪で、雑貨店を営んでいたという。同センターがイベントスペースを探していたところ、栄町市場商店街振興組合の提案で実現した。同法人の岡田有美子事務局長は「2階から見える壊れかけのアーケードや赤瓦、そして近代的なビルやモノレールなどがシュールですぐに決めた。牧志公設市場や農連市場でのアートイベントの経験がありさらに面白いイベントができると思う」と話す。「シロアリがひどくて壁などをはがして新たに張り直したり、カウンターやいすなども作っている」(岡田さん)といい、改装工事には沖縄県立芸術大学や琉球大学の学生らもボランティアで参加している。

 同美術館は、「見る」だけでなく「考える」「味わう」「体を動かす」をコンセプトに多彩なプログラムを組んだほか、沖縄県立博物館・美術館の11月開館に合わせて県内で行なわれるさまざまなアートイベントをネットワークし、県内外の交流スペースとしての役割も兼ねる。

 内容は、飲食を通して地元の人々と県外・国外の人々が気軽に交流し沖縄のアートについて知る「アート・バー」をはじめ、全国各地で活動するアート系団体の活動をインタビューと記録映像で紹介する。そのほか、沖縄で何ができるのかを考える「映像図書館」、世界の美術館の新たな取り組みを紹介する「変だけどおもしろい世界の美術館」、Tシャツづくりワークショップ、アーティスト、キュレーター、評論家、コーディネーターによる「レクチャー・シリーズ」、沖縄県立博物館・美術館見学、野外上映会、夜の街歩き、グンデルサンシントリオのライブなども。

 岡田さんは「今年1月、以前拠点のあったTAKASAGOビルを退去し、今回のイベントこれが実質的な再スタートになる。今後、協力者を募りアートだけでなく、マチグヮーのゆんたく(おしゃべり)できるオープンスペースや県内外の交流場所としても活用していければ」とも。

 開館時間は16時~24時ごろ。11月4日まで。10月27日は、「栄町市場屋台祭り」も同時開催。

前島アートセンター

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