那覇・小禄に「ヘンプ」ショップ-専業主婦が講演会をきっかけに開業

Tシャツ、パンツ、シャツなどのヘンプ素材の衣料品をはじめ、麻コーヒーや麻の実などの食品、ローション、ソープ、サプリメントなどの化粧品のほか、オーガニックコットンなどの天然素材を使ったグッズなどもそろえる(写真=店内)

Tシャツ、パンツ、シャツなどのヘンプ素材の衣料品をはじめ、麻コーヒーや麻の実などの食品、ローション、ソープ、サプリメントなどの化粧品のほか、オーガニックコットンなどの天然素材を使ったグッズなどもそろえる(写真=店内)

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 那覇・小禄に4月8日、ヘンプ(産業用大麻)商品に特化したショップ「朝日回天廊」(那覇市小禄1、TEL 098-858-4384)がオープンした。「ヘンプ商品をメーンにしたショップは沖縄では珍しい」(同店)という。

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 店舗面積は約20坪。白と濃い茶色を基調にした店内は、アジアンテイストあふれる家具などを配置した。ショップの奥には靴を脱いで上がるスペースも。壁に絵画が掛けられテーブスやいすが置かれている。同店オーナーの中本富砂子さんは「ギャラリーとして、またリラックスできるスペースを作りたかった。お客様同士の出会いの場になれば」と話す。

 扱う商品は、Tシャツ、パンツ、シャツなどのヘンプ素材の衣料品をはじめ、オーガニック栽培された麻コーヒー、麻の実、麻の実油などの食品、ローション、ソープ、サプリメントなどの化粧品などがメーンで、そのほか、オーガニックコットンやバンブーコットンなどの天然素材を使ったグッズなどもそろえる。

 出店について、中本さんは「昨年10月に『NPO麻姑山ヘンプの会』発起人のジャンヌ・ユキさんの講演会を聴いたのがきっかけ。エコロジーに興味があったが、ヘンプがエコの観点からもとても優れた利用価値の高い素材だと知って衝撃を受けた」としたうえで、「講演の中で沖縄にはヘンプ商品を紹介する店が少ないと聴き、自分がその店を出したいと思った。専業主婦で商売のことはよく分からず、自分でも無謀だと感じていたが、支援してくれる人もあり、それから約半年後に店を出せた」と振り返る。

 中本さんは「ヘンプのすばらしさを多くの人に伝えていきたい。現在、沖縄ではヘンプ栽培を行っていないが、将来的には沖縄産のヘンプを使いオリジナル商品を開発したい」と熱く夢を語る。

 繊維利用などを目的に品種改良した大麻をヘンプと呼び、薬事利用されるものとは区別している。ヘンプは大麻の薬理成分テトラヒトラカンナビノールをほとんど含まず麻薬作用(向精神作用)はない。栄養価や利用価値の高さからも利用が見直されつつあるという。

営業時間は11時~19時。6月より木曜定休。

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