熊谷聖司さんの写真展「さくら」-首里の写真用品店が初の企画展

「印画紙に焼き付けられた写真の美しさを知ってほしい」と、写真家・熊谷聖司さん自らがプリントした作品が並ぶ

「印画紙に焼き付けられた写真の美しさを知ってほしい」と、写真家・熊谷聖司さん自らがプリントした作品が並ぶ

  • 0

  •  

 那覇・首里の写真用品専門店「オリエンタルホビー」(那覇市首里大中町1、TEL 050-3077-5135)は6月20日より、写真家・熊谷聖司さんの写真展「さくら」を開催している。同店では初の写真展。

[広告]

 熊谷さんは「第3回写真新世紀展」(1994年)で、神奈川県森戸海岸に集う若者たちの熱気を封じ込めた写真「もりとでじゃねいろ」で年間グランプリを受賞。1996年にフリーランスに転向し数々の個展、グループ展などで作品を発表している。

 同展は、今年の4月に東京で開催された写真展に続くもので、作品はすべて東京小金井公園のソメイヨシノをスクエアフォーマットの二眼レフカメラ「ローライ」で撮影した。熊谷さんは「身近な桜、それも東京の桜を写真に残しておきたかったのと、現在デジタルが主流だが、印画紙に焼き付けられたモノクロ写真の美しさを多くの人に知ってもらいたかった」と話す。会場には、熊谷さん自らプリントしたモノクロ写真(254×254ミリ)13点を展示するほか、ポスターや作品集なども展示販売する。

 沖縄での開催について、熊谷さんは「沖縄にはソメイヨシノがないと聞いたこともあって、沖縄で開催するのも面白いと思い、知人であるオリエンタルホビーの小倉さんへお願いした」という。一方の小倉さんは「今後、『写真』をキーワードに写真展などいろいろ企画したい。写真表現や写真技術に触れる場として楽しんでもらえれば」と話す。

 「銀塩フィルムで撮影し1点1点手作業でプリントした。パッと見た感じでは違い分かりにくいかもしれないが、じっくり見ていると何かが伝わってくると思うのでぜひ見てほしい」(熊谷さん)とも。

営業時間は10時~18時。入場無料。日曜・祝日定休。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース