県立博物館で紅型染め絵本原画展「オバーとマーガ」-80点展示

会場中央に設けられた閲覧スペースでは、来場者に「平和の暮らし」をイメージする絵を描いてもらい展示する

会場中央に設けられた閲覧スペースでは、来場者に「平和の暮らし」をイメージする絵を描いてもらい展示する

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沖縄県立博物館・美術館(那覇市おもろまち4、TEL 098-941-8200)県民ギャラリーで7月29日より、紅型染め絵本作家・たいらみちこさんの「『オバーとマーガ』原画展」が行われている。沖縄方言で、オバーはおばあさん、マーガは孫の意味。

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 紅型染絵本は、沖縄伝統の紅型染めの技法を用いて絵を作り、それをスキャンして絵本に仕上げたもので、たいらさんは「沖縄の伝統工芸を用い沖縄の問題を表現したいと思い始めた。絵本には基地や戦争などのエピソードを盛り込んでいる」と話す。

 会場には、「オバーとマーガ」シリーズの「そばやへ行く」「海へ行く」の中から約80点を展示。青い海や魚、植物、沖縄そばなど、色鮮やかで温かみに満ちた作品のほか、戦闘機や米軍基地フェンスなどの作品も並ぶ。そのほか、会場中央に設けられた閲覧スペースでは、来場者に「平和の暮らし」をイメージする絵を描いてもらい展示する。

 たいらさんは「描いた絵はオリジナル絵はがきと交換し、ジョン・レノンの『イマジン』の詩が掲げられたコーナーに展示する。壁にいっぱいにできたら」とし、「夏休みに開催できて良かった。紅型染めで沖縄の美しい海や風景、食べ物などを表現した。原画だけでなく、『平和の暮らし』の絵を描いて楽しんでほしい」とも。

 開催時間は9時~18時(金曜・土曜は20時まで)。入場無料。8月3日まで。同2日14時からたいらさんのトークイベントを開催予定。

「オバーとマーガ」シリーズ1作目「そばやへ行く」の原画(関連画像)

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