声優やナレーションなど声のタレントが所属する「キャラOKINAWA」（那覇市上之屋、TEL 098-979-5118）は1月28日、那覇市ぶんかテンブス館のレッスンルームで1回目となる「キャラ声優・タレントオープン講座」を行なった。

　講座は、今年4月に開校予定の「声優・タレント研究所沖縄校」の募集説明会を兼ねたもので、授業内容の説明のほかにスタッフ紹介、さらに現役プロによる体験談や苦労話などが披露された。会場には、中学1年生女子から上は50代後半の男性まで約40人が参加し熱心に聞き入っていた。

　同社は1月7日、県内初となる「声だけのプロダクション」を開設し、テレビ・ラジオ番組・CMナレーション、イベントの司会、DJ、リポーター、アニメ声優などの「声」の仕事を一手に手がけている。

　「キャラOSAKA」を主宰し自身も現役で活躍する島よしのりさんは「沖縄通いをしているうちに沖縄の現状を知った。沖縄に貢献できることはないかと設立を思い立った」と話している。島さんの思いに県内ナレーターらも賛同。「県内にはナレーションを学ぶところがない上、学んだことをすぐに生かせる環境が確立されていない」（島さん）とも話し、同校研究所の開校に踏み切ったという。

　「キャラOKINAWA」の所属スタッフは、県内のテレビやラジオで活躍する中村一枝さんのほか、幸地優子さん、石底マキさん、比嘉健さん、あったゆういちさん、鉄太郎さん、富島靖子さん、大阪から島さん、木地谷俊行さんの計9人。

　同研究所の受講期間は1年間で、島さん、中村さん、幸地さんらが中心となり講義を受け持つ。受講資格に年齢制限はない。「本気で教え込んでいく。30年間のキャリアで培ってきたスキルをすべて還元する」（島さん）。受講修了時に最終オーディションを行い、優秀な者とは所属契約を結ぶという。

　島さんは「沖縄で声だけで仕事ができるかどうかが未知数だが、県外での仕事も視野に入れ、スタッフ全員で頑張っていきたい」と話している。

　オープン講座は2月25日、3月18日にも同館で開催される。14時から。

キャラOKINAWA