那覇に「まちつな資料館」-知識・情報を蓄積、コミュニティー拠点目指す

那覇市中心商店街にぎわい広場にオープンした「まちつな資料館」

那覇市中心商店街にぎわい広場にオープンした「まちつな資料館」

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 NPO法人「まちなか研究所わくわく」(那覇市壺屋1)は10月1日、那覇市中心商店街にぎわい広場に「まちつな資料館」(松尾2、TEL 070-5480-0858)を開設した。「まちつな」は、「那覇の街がつながる」の意味。同事業は、国土交通省の「『新たな公』によるコミュニティー創生支援モデル事業」に採択され実施するもの。

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 同館では、市場や商店街、地域や街づくりに関する文献・論文・地域史・字誌などをはじめ、地域の祭や行事、イベントに関する情報や知識を収集・蓄積し公開するほか、異なる業種や世代の人たちとのコミュニケーションの場としての役割を目指す。

 同館スタッフの中嶋栄子さんは「これまで街の将来を考えようとした時に参考にできるような情報がまとまってなかった。この地域に暮らす人々が気軽に街づくりなどに活用していけるようになれば」と話す。

 活動内容は、街の問題や課題に焦点を当てた企画展(毎月1回)の開催やウェブによる情報発信、メールマガジンの発行(週1回)、街づくり研究者などを対象にした学会「マチグヮー楽会(がっかい)」の開催(年1回)などを予定。現在、企画展「マチグヮー防災展」を開催している。8月に起きたガーブ川の鉄砲水事故を受けて、那覇で起きた過去の災害を振り返り、今後の防災に役立てようと企画した。

 中嶋さんは「地域の人が気軽に集い、情報を交換したり、学んだり、楽しんだりできるようなそんな拠点になれば。資料館活用のアイデアも募集しているので気軽に相談してほしい」とし、「まだまだ資料が足りない。地域史や生きた街の歴史ともいえる個人史などをお持ちの人は提供していただけたら」とも。

 開館時間は10時~19時。水曜・日曜・祝日休館。「マチグヮー防災展」は今月末まで。入場無料。

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