那覇の文化複合施設「桜坂劇場」（那覇市牧志3、TEL 098-860-9555）とライブハウス・桜坂セントラル（牧志3、TEL 098-861-8505）を主会場に11月13日～15日、音楽や映画、アート、食などのさまざまな文化を融合したイベント「ASYLUM（アサイラム）2009 ～sakurazaka music & art weekend～」が開催される。今回で3回目。

　「アイサラム」はギリシャ語を語源とする言葉で、捕らえる権利のない場所や避難所、聖域を意味する。同イベントは、「現代という名の『荒野』に立ち尽くす多くの人々の『アサイラム（避難所）』となるのは音楽や映画、絵画、言葉といったあらゆる表現である」をコンセプトに、桜坂地域を中心に開く。

　期間中、「音楽」ではミュージシャン20組以上が出演し、ソロライブやジョイントライブなどを行う。「映画」では、前夜祭として「空気人形」（2009年、是枝裕和監督）の上映や是枝監督とシンガソングライター・タテタカコさんのトークショーを開くほか、忌野清志郎さんの音楽ドキュメンタリー「不確かなメロディー」（2000年、杉山太郎監督）、ミュージシャンで映像作家の高木正勝さんの音楽ドキュメンタリー「或る音楽」（2009年、友久陽志監督）を上映する。「食」では、同館向かいの希望ヶ丘公園で「サクラザカ・マルシェ」（14日・15日、12時～17時）を展開。桜坂周辺の人気カフェ約8店舗やハンドメード作家が出店する

　同実行委員会のスタッフは「年々規模が大きくなっている。今年ニューズウィーク誌で『世界が尊敬する日本人100人』の一人に選ばれた高木さんの沖縄初ライブやジョイントライブなど、見逃せないプログラムがいっぱい。サクラザカ・マルシェでの投げ銭ライブなど、盛りだくさんの内容なので、気軽に桜坂に遊びに来てもらえたら」と話す。

　開催時間や料金などについては専用ホームページで確認できる。3公演を選んで観賞できる「サクラザカ・サポーターズ・パス」（10,500円）も販売。