那覇市歴史博物館(那覇市久茂地1、TEL 098-869-5266)で現在、企画展「首里・那覇の装い~王国時代から昭和初期まで~」が開催されている。
同展では、琉球王国時代から琉球処分を経た戦前の暮らしの中で服飾文化がどのように息づいていたかを、琉球王国尚家や上級士族・福地家が所有していた紅型やかすり衣装23点、御絵図調や装飾品、写真パネル約70点を用い多彩に紹介する。そのほか、明治から昭和初期までかすり織りの産地であった小禄地域や泊地域のかすりについて染織り資料や写真パネルなどを使って用いて紹介するほか、「琉球美絣(りゅうきゅうびがすり)」という新しいかすりを創作した故・真栄城興盛さんの作品も展示。
同館学芸員の志村絵里奈さんは「琉球王国時代は身分によって使える色や柄などが細かく決められていた。今回の展示では色や柄の説明ではなく、当時どのような身分の人がどのような場面で着ていたのか、当時がしのばれるよう展示を工夫した。首里の上級士族や那覇の商人たちの衣装の柄や色の違いなどを見てほしい」と話す。
「琉球王国の色やかたち、琉球美絣などのテーマで連続講座を4回予定しているのでこちらも参加いただければ」とも。
開催時間は10時~19時。木曜休館。入館料は、大人=300 円、大学・高校生=200 円、中学生以下=100 円。3月3日まで。連続講座は2月6日・13日・20日・27日の各14時より開講予定。定員60人。受講には入館料が必要。