沖縄県立博物館(那覇市おもろまち3)講座室で2月11日、キックオフフォーラム「みらいファンド沖縄~みんなで支えよう。豊かな沖縄の未来のために~」が開かれ、ファンド設立に向けて第一歩を踏み出した。主催は、「みらいファンド沖縄財団設立準備会」で、那覇市NPO活動支援センター(牧志3)が同センター設立10周年事業の一環として事業を展開するもの。
当日は、みらいファンド沖縄の目的や趣旨、活動内容の説明をはじめ、対談、パネルディスカッションなどが開かれた。個人活動家やNPO、行政関係者、一般企業など約50人が出席し、活発な意見交換や質疑応答なども行われ、ファンド設立に対する関心の高さをうかがわせた。
みらいファンド沖縄は、市民ベースによる財団設立を目指し、NPOや個人活動家を支援し社会的基盤の整備と充実を図ることを目的としている。活動内容は、市民からの寄付金や自主調達した財源をもとに県内で市民活動を展開する団体へ助成するほか、助成を行う行政や企業に対して各種協力をはじめ、ポータルサイトによる団体のデータベース化や活動内容の発信、データ蓄積を通して、活動状況や団体情報を市民にわかりやすく提供するなど、資源(ヒト、モノ、カネ)が循環する仕組みを構築し、継続的に事業を展開したい考え。
同センターの小阪亘さんは「特に『市民立』にこだわった。昨年から有志者を中心に1年間、月1回の勉強会を持ち内容を詰めてきた。市民によるファンド設立は全国でも珍しい」とし、「ファンド設立には市民の協力が何より必要。財団設立に必要な基本財源の寄付金を受け付けているので、ファンドの趣旨を理解いただき協力してほしい」と参加を呼びかける。
同準備会では、今後、理事選定、評議委員選定、事務所決定、一般財団申請などを経て4月1日に事業開始を予定。詳しくは同準備会(NPO法人まちなか研究所わくわく内、TEL 098-861-1469)まで。