デジタルコンテンツ企画・制作を手がける「ブロッコ・デリ・アーキテクツ」(那覇市安謝1)と、ウェブデザインを手がける「team和」(久茂地3)は5月28日、共同開発したiPhoneアプリ「キシャバタロット」の販売をiTunes App Storeで開始した。
同アプリは、那覇市在住のイラストレーター・キシャバユーコさん描き下ろしのイラストレーションを使ったiPhone・iPod touch・iPad互換のタロット占い。ワンカード、スリーカード、ヘキサグラムなど多彩なスプレッド(カードの並べ方)に対応し「総合」「恋愛・結婚」「仕事」「お金」などのテーマに沿ったリーディングテキストを正位置・逆位置別に用意した。占い結果をツイッターに投稿できる機能のほか、カード履歴の保存、メールへのカード添付、待受画面としても保存できるのが特徴。英語にも対応しており、価格は350円。
両社は開発に際し、収益モデルにレベニューシェア(利益を予め定めた配分比率で分かち合うこと)を採用した。ブロッコ・デリ・アーキテクツの吉田コマキさんは「沖縄で生まれる素材や素材提供者に販売後も売り上げを継続的に受け取れる仕組みを作り、特にフリーランスとして活躍しているアーティストたちへ安定的に収入が入るようにした」とその狙いを語る。
「 Storeでの販売は容易に国内国外への流通に乗せることが可能な手段の一つ。今後も沖縄生まれの素材(音や映像、人、情報)を扱い、ゲームだけなく電子書籍、教育などでデジタルプロダクトを開発していく。年内に3本のアプリを発表する予定で、多言語化やバージョンアップなども進めていきたい」と意欲をみせる。