那覇・久米に居酒屋-47酒造所の泡盛、「店のおごり」で無料に

泡盛が売れなかった時代のエピソードから、「店のおごり」というサービスを始めたという

泡盛が売れなかった時代のエピソードから、「店のおごり」というサービスを始めたという

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 那覇・西消防署通り沿いに5月28日、居酒屋「銭蔵(ぜにくら)」(那覇市久米1、TEL 098-861-3032)がオープンした。現在、店内にある県内47酒造所の泡盛が「店のおごり」で無料となるサービスを行っており、口コミやブログで人気を集め連日にぎわっている。店名は、琉球王国時代に首里城にあった泡盛を保管し古酒として熟成させた場所を指すという。

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 店舗面積は約23坪。席数は43席。店中央に料理が並ぶカウンターや、ドラム缶を加工した鮮魚やモズク、刺身が並ぶディスプレーを設置。テーブル席のほか、立ち飲み用スタンドも設ける。

 料理は、泡盛に合う沖縄料理をメーンに提供。てびち、天ぷら、ゴーヤーチャンプルーなど、炒め物、煮物、揚げ物、刺身、サラダなど毎日13~20種(400~500円)をそろえる。漁港から送られた鮮魚は、客の好みに合わせて調理する(1,000~2,000円)。

 泡盛はセルフサービスで、水や氷も無料。グラスや2合瓶なども用意する。泡盛を「店のおごり」としたことについて、店長の新城ルイスさんは「輸入洋酒全盛のころに泡盛専門店を出したが1本も売れず、『どうしたら売れますか』と常連客に聞いたところ、『ただで飲ませなさい』と言われ、『そしたら店はつぶれてしまいます』と店主が答えたという笑えないエピソードがあり、オーナーがその話を基に泡盛をもっと世に知らせたい、いろいろな酒造所の泡盛を飲んでほしいという思いから思いきって無料にしたと聞いている」と話す。

 新城さんは「できれば最初にビールを頼んでもらい(笑い)、料理2品を注文してもらえるとうれしい」と冗談を交えながらも、「1升瓶をテーブルに持ち込んでもOK。自由な形で飲んで比べて、自分の泡盛を見つけてもらえたら」とも。

 営業時間は17時~23時。日曜定休。

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