沖縄県立美術館で「沖縄マンガ展」-県出身漫画家50人の原画展示

戦後から現在まで沖縄で漫画がどのように描かれ、成り立ってきたのかを県出身漫画家50人とその作品を通して示しながら「沖縄漫画」の魅力に迫る

戦後から現在まで沖縄で漫画がどのように描かれ、成り立ってきたのかを県出身漫画家50人とその作品を通して示しながら「沖縄漫画」の魅力に迫る

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沖縄県立博物館・美術館で7月1日、美術館企画展「沖縄マンガ展」が始まった。

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 戦後沖縄の復興とともに始まると言われる沖縄漫画は、沖縄の歴史や文化を背景に独自の発達を遂げ、いまや全国で活躍する漫画家を数多く輩出しているほか、ウェブマガジンや高校生が「まんが甲子園で」活躍するなど、沖縄の漫画文化の層は厚いという。

 同展では、戦後から現在まで沖縄で「漫画」がどのように描かれ、成り立ってきたのかを県出身漫画家50人とその作品を通して示しながら、「沖縄漫画」の魅力をはじめ「読み物としての漫画」という従来の概念を超える「漫画表現」の可能性を探る展覧会を目指した。

 展示では、砂川しげひさ、なかいま強、仲宗根みいこ、田名俊信、山咲トオル、山原義人など「全国で活躍するマンガ家」ブースをはじめ、地元沖縄にこだわり創作を続ける漫画家やその作品を紹介する「沖縄で活躍するマンガ家」、宮古島のマンガ漫画誌を特集した「先島マンガ」、戦争や人物伝などの作品を展示する「歴史を映すマンガ」などに分け、戦後から現代までの「沖縄マンガ」の流れを幅広く紹介。そのほか、「作品閲覧コーナー」「実演コーナー」「落書きコーナー」なども設けるほか、関連イベントとして「漫画講座」や「トークショー」「ワークショップ」「ライブパフォーマンス~コスプレ&アニメソング~」「シンポジウム」なども予定する。

 同展を企画した金城美奈子さんは「これだけ多くの県出身の漫画家が一堂に介したのは初めてだと思う。今回の展示のために、なかいま強さんが大作を出品してくれたり、貴重な原画を多くの漫画家さんに貸し出していただいた。原画の迫力をぜひ見てほしい」とし、「年代、ジャンルも幅広くお子さまから年配の人まで幅広く楽しめる内容。夏休み中も開催しており、関連イベントも多数用意しているので参加してもらえたら」と来場を呼びかける。

 開催時間は9時~18時(金曜・土曜は20時まで)。月曜休館。観覧料は一般=800円、高校・大学生=500円、小・中学生=300円。8月29日まで。

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