もうひとつの甲子園 「写真甲子園2015」で沖縄県立浦添工業高校が優勝

沖縄県立浦添工業高等学校のメンバー(写真提供=写真甲子園実行委員会)

沖縄県立浦添工業高等学校のメンバー(写真提供=写真甲子園実行委員会)

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 写真甲子園実行委員会が運営する「第22回全国高等学校写真選手権大会・写真甲子園2015」が行われ、九州・沖縄ブロック代表の沖縄県立浦添工業高等学校が優勝した。同校は、3年ぶり2回目の優勝で、「町民が選ぶ特別賞」と「選手が選ぶ特別賞」もあわせて受賞した。

沖縄県立浦添工業高等学校のファイナルでの作品

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 「写真の町」として知られる北海道東川町で行われた同大会。北海道・大雪山国立公園一帯を舞台に、8月4日~7日の4日間、全国11ブロックから集結した代表18校の写真部・サークルが3人1組でチームを組み、テーマに基づいた競技撮影に挑戦。共同制作による作品で競い合うフォトコンテスト。

 今回は期間中、連日高温となり、途中で雨が降るという厳しい条件の中で行われた。各チームは、撮影、編集、プレゼンテーションというハードなスケジュールをこなし、写真と真剣に向き合いながら4日間の熱戦を繰り広げた。

 審査は、審査委員長の立木義浩さん(写真家)を始め審査委員の竹田津実さん(写真家、エッセイスト、獣医)、米美知子さん(写真家)、長倉洋海さん(写真家)、藤井貴城さん(フォトテクニックデジタル編集長)、岩井直樹さん(北海道新聞社解説委員)で行われた。

 優勝校として名前を呼ばれると、同校の3人の選手は笑顔で登壇。首に提げていたカメラを手にし、表彰する立木審査委員長にレンズを向けて喜びを表現しながら優勝旗を受け取った。審査員から「どこか沖縄を感じさせる」という講評を受けると喜びの表情をした。キャプテンを務める宮平愛美さん(3年)は、「自分たちの力で優勝を勝ち取れてうれしい」と笑顔で話した。

 同校は人物撮影が得意。「撮影先の人や選手同士など、たくさんの人とふれあえて楽しかった。撮影中、行く先々でトマトやお菓子などを頂いたのも良い思い出」と宮平さん。普天間皐月さん(3年)は「3日間大変だったが、優勝したことで今まで応援してくれた人たちにお返しができてよかった」と感謝の気持ちを、佐和田星さん(2年)は「大会を通じて、人とのコミュニケーションの大切さを学んだ」と振り返った。

 審査委員長の立木さんは、「みなさんはこの大会でお金では買えない宝物を手にいれたと思う。ここで出会った友人やお世話になった人との絆を大切にしてほしい」とエールを送り、「写真の町・東川町の皆さんの写真を見る目もこえてきている」と感想を話した。

 主催する写真甲子園実行委員会の下込純平さんは、「毎年、写真のレベルが高くなってきている。表現力などが向上しこれからが楽しみな大会になった。参加した全チームには、写真の町・北海道東川町での4日間を良い思い出としてほしい」と話す。

 受賞内容は以下の通り
 ▽優勝・北海道知事賞・町民が選ぶ特別賞・選手が選ぶ特別賞=沖縄県立浦添工業高等学校(九州・沖縄ブロック代表)、▽準優勝・北海道新聞社賞・町民が選ぶ特別賞=香川県立坂出商業高等学校(四国ブロック代表)
 ▽優秀賞・東川町長賞=埼玉栄高等学校(北関東ブロック代表)、▽同・美瑛町長賞・町民が選ぶ特別賞・キヤノンスピリット賞=北海道岩見沢高等養護学校(北海道ブロック代表)、▽同・上富良野町長賞=埼玉県立芸術総合高等学校(北関東ブロック代表)、▽同・東神楽町長賞=山口県立下松高等学校(中国ブロック代表)、▽同・旭川市長賞=和歌山県立神島高等学校(近畿ブロック代表)
 ▽敢闘賞=北海道尚志学園高等学校(北海道ブロック代表)、青森県立弘前高等学校(東北ブロック代表)、宮城県白石工業高等学校(東北ブロック代表)、千葉県立四街道高等学校(南関東ブロック代表)、千葉県立松戸南高等学校(南関東ブロック代表)、東京都立小石川中等教育学校(東京ブロック代表)、東亜学園高等学校(東京ブロック代表)、富山県立富山東高等学校(北陸信越ブロック代表)、光ヶ丘女子高等学校(東海ブロック代表)、愛知県立津島東高等学校(東海ブロック代表)、大阪府立生野高等学校(近畿ブロック代表)。

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