同人クラブが写真誌創刊-レザープリンターで出力、製本も自らで

大阪の大学に在籍していたころに発行していた同人写真誌を約10年の時を経て沖縄で新創刊したという

大阪の大学に在籍していたころに発行していた同人写真誌を約10年の時を経て沖縄で新創刊したという

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 写真作家の同人クラブ「photogenic person’s peace」(那覇市天久)は12月12日、季刊写真雑誌「LP」を創刊した。同日、写真用品専門店「オリエンタルホビー」(首里大中町1、TEL 050-3077-5135)で創刊記念パーティーも行われた。

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 同誌は、モノクロB5判、中綴じ84ページ。モノクロレーザープリンターで再生紙に出力し製本も自らで行ったという。メンバーは、銀塩カメラを主体とするタイラジュンさんとデジタルカメラを使用する松本太郎さんの2人。内容は、これまでに撮り貯めた人物、風景、スナップなど62作品(タイラさん=42作品、松本さん=20作品)のほか、写真に対する2人の思いをまとめた対談形式の記事4ページの構成。制作の際にはタイラさんは主にショップ回りなどの営業活動を行い、松本さんがレイアウトや台割りなどを担当した。

 2000年に沖縄に移住した松本さんは「『LP』は12、13年前、大阪の大学に在籍していたころに発行していたもので8号まで出したが自然消滅してしまった。それをオリエンタルホビーの小倉さんに見せたところ『もう1度発刊するべき』と後押ししてもらったり、いろいろな巡り合わせがあって沖縄で再び作ることになった。当時のことを知っている人も少ないので復刊ではなく創刊とした」と話す。「当時はコピー機で印刷していたがそれはそれで味があった。今回あえて再生紙を使ったのも当時の同人誌の雰囲気を伝えたかったため」とタイラさん。

 松本さんは「何となくメッセージ性があって付けたタイトルの『LP』だが、人や場所とをつなぐ『Link Persons』『Link Place』にも受け取れる。また『Long Play』のように、商業的ではないかも知れないが小さくても長く続けて行ければ」。「少ない人数でも手にとってもらい、この写真を見て何か刺激や、慰み、癒しなどを感じてもらえるとうれしい。2人の感性や表現方法は違うがバランスを取りながらやっていきたい」とタイラさんは話している。

 価格は500円。オリエンタルホビーのほか、言事堂(若狭3)、桜坂劇場 pana(牧志3)、ちはや書房(若狭3)、おきなわ堂(首里石嶺町4)、カフェ ユニゾン(宜野湾市新城)で入手できる。問い合わせは、photogenic person’s peace(photogenic.persons.peace@gmail.com)まで。今後、来年3月3日、6月6日、9月9日の刊行を予定している。

LP編集室ブログ

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