那覇署にロボット?-職員が製作、「ちゅらさん運動」広報活動に一役

犯罪の発生を抑えすべての人が安全で安心して暮らせる地域社会の実現を目指す「ちゅらさん運動」を推進するため那覇署職員がアイデアを出し合い製作したという

犯罪の発生を抑えすべての人が安全で安心して暮らせる地域社会の実現を目指す「ちゅらさん運動」を推進するため那覇署職員がアイデアを出し合い製作したという

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 那覇警察署(那覇市与儀1)の玄関脇に2月10日、職員が製作した立体造形物が設置され、話題を呼んでいる。造形物の名前は「SECURE(セキュア)」で、「安全な」「安全に保管された」などを意味する。

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 セキュアは、白と青を基調にしたカラーリングで、高さ約2.5メートル、重さは約40キロ。可動しないが目や胸のランプ、両肩にある青色の誘導灯などが光るほか、のぼりなどを設置できる。現在のセキュアは2号機で、目を2つに変更、足の長さを伸ばすなど少しずつ改良を加えているという。

 沖縄県は、犯罪の発生を抑えすべての人が安全で安心して暮らせる地域社会を実現するため、2004年4月に「ちゅらうちなー安全なまちづくり条例」を施行。その推進体制として「各地区安全なまちづくり推進協議会」を設置し、「ちゅらさん運動」を進めてきた。

 同署でも、地域の自治体や老人会、学校関係機関などに対し不審者情報や空き巣情報などの情報発信や啓蒙活動を行い、年々成果を上げているという。「ちゅらさん運動」の啓蒙、周知をさらに強化するため課員がアイデアを出し合い、広報活動の一環としてアピール度が高いキャラクターづくりを決めた。

 製作は、似顔絵やイラストが得意で手先の器用な同署生活安全課安全なまちづくり推進係・比嘉景康係長が担当。材木やプラスチック、発砲スチロール、ガムテープなど身近な材料を使い、約1週間かけて1号機を完成させた。「製作時間の確保に苦労した。設計図がないためどう仕上がるのか分からないという不安も少しあった」と比嘉係長。

 セキュアのデビューは、昨年12月4日に行われた「沖縄県防犯モデル駐車場看板設置式」。その後も「しきなっこまつりミニ警察展」や成人式などの式典やイベントなどに出動し、広報活動で成果を上げているという。

 同署生活安全課の金城勳課長は「セキュアはとても人目を引くため、子どもや若い人へのアピール度が高く集客などその効果は大きく評判はとてもいい。現在さまざまな推進活動を行っているが、安全安心なまちづくりを目指しさらに頑張っていきたい。今後もセキュアをいろいろなイベントで活用したい」と話す。

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