沖縄県立博物館・美術館(那覇市おもろまち3)県民ギャラリーで5月12日、デザイナー・島袋零二さんと上原智さん2人のファッションデザイン展「nana san maru(ナナサンマル)」が始まった。
タイトルは、沖縄日本復帰後に車線が切り替わった7月30日のことを意味し、「発想を切り替え制作活動していく」という意味を込めた。
今回、「日常的なデニム生地を使い、どこまで遊べるか、楽しめるか、通常では作らないような独創性のあるデザインを追求した」という婦人服8点をマネキンに着せて展示。作品はそれぞれ考えたデザイン画を持ち寄り、それについて意見やアイデアを出し合い仕上げたもの。それぞれ縫製も行った。
デニム生地をほぐしてデザインのアクセントにしたもの、四角の生地を折ったり重ねたりしてドレスに仕立てたもの、洗って色落ちさせた生地の濃淡を生かしたものなど、さまざまな手法を用い、フォーマルなフォルムからカジュアルなデザインのものまで多彩な作品が並ぶ。
島袋さんは「2人でデザイン展を開くのは初めて。制作中に次の作品のアイデアが出てきた。今後も定期的に開催できれば」とし、「どこにでもあるデニムがどんな風に変わったのか楽しんでほしい」と話す。
開催時間は9時~18時(金曜・土曜は20時まで)。入場無料。今月15日まで。問い合わせは島袋さん(TEL 090-9783-9467)まで。