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沖縄芸大で「戦前の沖縄展」-「鎌倉芳太郎」の調査ノート、未公開写真など展示

国指定重要文化財指定の「調査ノート」をはじめ、貴重な資料を多数展示する

国指定重要文化財指定の「調査ノート」をはじめ、貴重な資料を多数展示する

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 沖縄県立芸術大学(那覇市首里当蔵町1)附属図書・芸術資料館で10月26日、企画展「沖縄文化の父、鎌倉芳太郎が見た戦前の沖縄」が始まった。

 鎌倉芳太郎(1898~1983)は、香川県出身の型絵染作家で、重要無形文化財技能保持者(人間国宝)。戦前の沖縄の文化を調査、記録し編さんした「沖縄文化の遺宝」(岩波書店)を執筆するなど、「沖縄文化の父」とも呼ばれる。

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 鎌倉芳太郎は同大へ約8,000点に及ぶ資料を寄贈。資料の中には戦前の紅型の型紙、尚家ゆかりの秘蔵品の写真、模写した文献などが含まれ、沖縄の歴史、文化を知る上で重要な資料となっている。

 同館は昨年、鎌倉芳太郎の写真資料の整理を行い、未公開写真を数多く発見した。同展では、鎌倉芳太郎の年譜を掲げその足跡をたどりながら、国指定重要文化財指定の「調査ノート」に加え、文書、琉球国王の肖像画「御後絵(うぐい)」といった貴重な未公開写真、文書など約70点を紹介する。

 同館学芸員の翁長邦子さんは「従来の成果発表ではなく、今回は鎌倉先生の足跡や研究姿勢にスポットを当てた。緻密な調査ノートや模写した文献、御後絵などの原本など貴重な資料を展示している。沖縄には世界に誇れる文化があったことが、写真などから伝わってくると思う。鎌倉先生がこうした形で残してくれたことに深く感謝したい。ぜひ皆さんも原本を見て当時をしのんでもらえたら」と来館を呼び掛ける。

 開催時間は10時~17時。11月6日まで。特別講演会「沖縄の紅型型紙」(10月29日)、「鎌倉芳太郎の調査ノートについて」(同30日)、ギャラリートーク「鎌倉資料調査の現状について」(11月5日)も予定(共に14時~)。

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