那覇市民ギャラリー(那覇市久茂地1)で1月24日、県立首里高校染織デザイン科3年生による卒業作品展「そめおり展」が始まった。開催は52回目。
同科の生徒41人が3年間学んできた成果を発表する同展。会場には、着尺、帯、タペストリー、照明器具のシェードをデザインした工芸作品、クラフト部のウエディングドレスなど約170点を展示。作品の近くには、作者の名前やタイトル、作品に対する思いをつづったプレートも添える。
そのほか、「りゅうぎん紅型(びんがた)デザイン公募」の受賞作品、沖縄県医師協同組合から依頼された「かりゆし調デザイン白衣」、「紅型デザイン公募展」の受賞作品などの展示のほか、紅型の作業工程や糸巻きが体験できるコーナーも設ける。
東日本大震災を受け、「希望」をテーマに共同制作した大壁画「生命(いきる)」(縦2.4メートル×横11.8メートル)も展示。さまざまな動物をモチーフに生命の力強さを紅型で表現した。約6カ月を要して完成させたという。
同科の上原早織さんは「例年になく作品点数が多く、バラエティー豊かなのが特徴。古典柄をベースにしながらも、高校生らしい若い感性で仕上げた作品を見てほしい。作品について生徒が熱心に説明したり、生徒が作ったコースターも先着順で配布しているので、気軽に来てもらえたら」と呼び掛ける。
開催時間は10時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。今月29日まで。