日本デザイナークラブ沖縄支部（那覇市泉崎1、TEL 098-864-0341）は11月11日、琉球新報社との共催でにより「第13回NDCファッショングランプリ」「2006年NDCモードコレクション」を琉球新報ホール（那覇市泉崎1）で開催した。

　第1部は、才能溢れる若手デザイナーを発掘し、沖縄のファッション産業の発展に寄与することを目的とした「デザイングランプリ」が行われた。「今、OKINAWA」をテーマに公募され、1次審査を通過した20人の作品がショー形式で公開審査に臨む。入選作品のモチーフは、沖縄の自然や動植物をはじめ、米軍基地やオニヒトデ、人と人が助け合う「ユイマール精神」など多岐にわたり、観客を楽しませた。グランプリは、ミンサー織をドレスにアレンジした山内亜月子さんの作品が受賞した。

　第2部の「モードコレクション」は、各支部持ち回りで行われるもので、今年は「クラシカルフェミニン」がテーマ。沖縄支部会員や名誉会長のコシノヒロコさんら県外デザイナーの作品をはじめ、沖縄県のファッション産業に寄与した、故・山川博子さんの遺作を含めた76点が披露され、プロによる華やかな最新コレクションに観客らから感嘆の声が上がった。

　同クラブの仲宗根幸子支部長は「ファッショングランプリは今回13回目を迎えた。競い合うことで、参加作品のレベルもいい意味で伸びてきている。継続していくことが大切だ。琉球紬事業協同組合の協力で実現した『琉球紬』を使った作品は『全国持ち回り作品』として他府県でも披露され好評だった。今後も沖縄県の地場産業とファッション産業に貢献していきたい」と話している。