慰霊の日に合わせ、「沖縄戦-那覇での戦闘」展-歴史博物館

那覇、首里、小禄の3つの地域で展開された戦闘写真26点をはじめ同館に寄贈されたアメリカ兵や日本兵の所持品、錆びた銃器など合わせて80点を展示(写真=館内)

那覇、首里、小禄の3つの地域で展開された戦闘写真26点をはじめ同館に寄贈されたアメリカ兵や日本兵の所持品、錆びた銃器など合わせて80点を展示(写真=館内)

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 那覇市歴史博物館(那覇市久茂地1、TEL 098-869-5266)は6月1日より、6月23日の「慰霊の日」に合わせて企画展「沖縄戦-那覇での戦闘」を開催している。

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 同館学芸員の外間政明さんは「沖縄戦と聞くと南部というイメージがあるが、那覇・首里城には日本陸軍指令本部があったために、弁ケ岳周辺やシュガーローフ(新都心周辺)などは日米が壮絶な攻防戦を展開する戦場でもあった。那覇で行われた戦闘の様子を通して沖縄戦について考えてもらおうと企画した」と話している。

 会場には那覇、首里、小禄の3つの地域で展開された戦闘写真26点をはじめ、同館に寄贈された資料の中からアメリカ兵や日本兵の所持品、錆びた銃器など合わせて80点を展示。1945年1月に米軍によって撮影された本島南部の航空写真を約2.8メートル×約2.4メートルの大きさに引き伸ばしたパネルには、首里の指令本部を目指し北、東、西から侵攻する米軍の様子が示されている。「日本軍が司令部を放棄し南部へ撤退したために、軍対軍の戦いから民間人を巻き込んだ悲惨な地上戦へとなだれ込んでいった」(外間さん)という。

 「同館に寄贈の戦時体制下で発行された絵本や絵はがき、新聞、寄せ書きした日の丸旗、慰問袋、認識票、軍隊手帳なども展示している。これらを通して沖縄戦を知るきっかけになれば」(外間さん)とも。

 展示時間は10時~19時。観覧料は、一般=300円。木曜休館。同月27日まで。

那覇市歴史博物館

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