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離島の急病患者を救おう 医療用飛行機の資金調達が加速

メッシュサポートが導入を予定している医療用飛行機

メッシュサポートが導入を予定している医療用飛行機

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 「救える命を救いたい」をテーマに日本初の民間医療ヘリを運航しているNPO法人「メッシュサポート」(名護市宇茂佐、TEL 0980-54-1006)は現在、沖縄離島医療の急病患者を救うため医療用飛行機の購入資金を得るためクラウドファンディングを行っている。

メッシュサポートで活動する医療用ヘリとスタッフ

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 2008年の設立以降、「航空機を活用した救命活動」「航空医療の啓蒙推進」を目的に活動してきた同NPO。沖縄県本島北部地域を中心にヘリコプターを活用した救命活動や医師等派遣によるへき地・離島の医療格差改善に取り組んできた。

 出動回数は累計で897件(2015年3月末現在)に及び、救命活動を支えてきた。活動をヘリだけでなく飛行機にすることで、沖縄本島の専門施設への迅速な救急患者搬送、離島在住者の本島専門病院での待機的検査や手術に伴う搬送、離島在住患者の本島病院早期離床・退院後の離島病院への搬送などが図られる。

 医療用飛行機が就航することで、奄美群島(奄美空港、喜界空港、徳之島空港、沖永良部空港、与論空港)、沖縄諸島(伊江島空港、伊是名空港、那覇空港、慶良間空港、粟国空港、久米島空港)、大東諸島(北大東空港、南大東空港)、先島諸島(宮古空港、多良間空港、石垣空港、波照間空港、与那国空港)などが救助可能圏になる。

 資金調達の規模は3,500万円。クラウドファンディングでの反応は良く、全国から支援が寄せられ、4月17日現在、540万円を突破。残り日数は45日となっている。「医療用航空機の購入で、遠方まで安全に救命医療活動が行えることを望んでいます。がんばってください」「(前半省略)今の私の力ではこの金額が精いっぱいですが、微力ながら力になれればと思い購入させてもらいました」(共に原文のまま)などのメッセージが寄せられている。

 同NPO法人理事長の小濱正博医師を始めとしてスタッフが持つ「沖縄離島の急病患者を救うために医療用飛行機を購入したい」という夢は現実のものになりつつある。

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