那覇のマチグヮーで大学准教授が講義-著書出版記念で

那覇・第一牧志公設市場の精肉店で実際に働きながら市場の調査を行ったという(写真=表紙)

那覇・第一牧志公設市場の精肉店で実際に働きながら市場の調査を行ったという(写真=表紙)

  • 0

  •  

 沖縄関連の本を多数出版する「ボーダーインク」(那覇市与儀、TEL 098-835-2777)は9月7日、那覇・第一牧志公設市場2階で小松かおりさんの著書「沖縄の市場〈マチグヮー〉文化誌」(1,890円)の出版を記念して講義を行う。「マチグヮー」は沖縄方言で「市場」の意味。

[広告]

 現在、静岡大学人文学部准教授の小松さんは1989年から1990年にかけて、第一牧志公設市場の精肉店で実際に働きながら市場の調査を行った。長年のフィールドワークの成果を人類学的視点でまとめた同著は、市場の魅力と新商品にまつわる物語を読み解く文化誌で、研究者だけでなく一般読者でも楽しく読める内容。今年8月20日に同社から出版した。

 今回の講義は、市場の魅力を再認識する機会を創出し県内に学ぶ学生や若者に対して市場の存在や魅力を伝えることが目的。「第一牧志公設市場の成り立ち」、「シシマチ(精肉店)の商売の技術」、「アグー(琉球在来豚)や海ぶどう、島バナナなどの新商品に対する市場の戦略」などをテーマに、大学での授業同様に進めるほか、質疑応答や市場へのフィールドワークも予定している。

 講義を企画した同社の新城和博社長は「市場に興味のある人や商売を考えている人は、小松さんの講義をぜひ受けてほしい」と話している。

 講義時間は14時~16時。受講は無料。

ボーダーインク

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース