那覇の中国式庭園「福州園」で初の園遊会-太極拳演舞や飲茶の提供も

開園15周年を記念して初めての園遊会を開く福州園は、中国から職人を招き現地から取り寄せた資材を用い建設されたという

開園15周年を記念して初めての園遊会を開く福州園は、中国から職人を招き現地から取り寄せた資材を用い建設されたという

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 那覇市と那覇市観光協会(那覇市牧志2、TEL 098-862-1442)は1月23日、中国式庭園「福州園」(久米2、TEL 098-869-5384)の開園15周年を記念して同園で「園遊会」を行う。同様のイベントは初めて。

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 敷地面積は8,500平方メートル。明・穏・華の3つの空間で構成され、中国福建省福州の名勝をイメージした3つの築山や池、滝、竹林などをはじめ、中国様式の建物や塔などが点在する。建築には中国から職人を招き、現地から取り寄せた資材を用い建設されたという。

 当日は、中国人約10人による勇壮な獅子舞や本格的な太極拳の演舞をはじめ、二胡などの中国音楽の演奏が行われるほか、中国茶のウエルカムドリンク、蒸しまんじゅうなどの飲茶や中国菓子などを提供する。

 福州園のある久米は、今から600年ほど前に福州から移住してきた人たちが暮らす居留区だったところ。彼らは「職能集団」で、航海、造船などの技術を持ち、進貢に不可欠な外交文書の作成から通訳、商取引などを務め、中国、東南アジアなどの海外貿易を担い琉球王国の発展に大きく寄与した。こうした深いつながりを背景に那覇市は中国福建省福州市と1982年に友好都市締結。福州園は、締結10周年と那覇市市制70周年の記念事業として1992年に開園した。

 同観光協会の比嘉司理事長は「歴史的背景もあり素晴らしい施設だが入園数は年間約4万人と少ない。市民でも福州園の存在を知らない人がおり、今回の園遊会はそのアピールも兼ねている」としたうえで、「当日はアンケートを行う予定でその結果を元に、福州園を市民や観光客にさらに親しんでもらえるよう活用方法などを模索したい」と話している。

実施時間は、第一の宴=18時~、第二の宴=19時~。会費は2,000円(要予約)。それぞれ150人限定で定員に達し次第締め切る。申し込みは同協会まで。

那覇市観光協会

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