沖縄県とJICA沖縄国際センター(浦添市)は6月3日より、沖縄県立博物館・美術館(那覇市おもろまち3、TEL 098-941-8200)1階ホールで「ブラジル移民100周年記念パネル写真展 新世界に渡った日本人」を開催している。
ブラジルへの移民第1号は、1908年4月28日に神戸港を出港した日本移民781人(沖縄県出身者は325人)を乗せた笠戸丸で、6月18日にサントス港に到着。第2次世界大戦のために中断するまでの間にブラジルに渡った日本移民は19万人近くにのぼるという。
サンバのきらびやかな衣装やブラジル国旗が飾られた会場には、ブラジル日本移民資料館(サンパウロ)の収蔵写真を中心に、ブラジル各地の日系団体から集めた貴重な写真約50点を展示。第1回移民船「笠戸丸」の写真や、原始林を開拓する様子、日本語学校、運動会、移民50年祭など、それぞれに解説文を添え、移民100年の足跡を分かりやすく紹介する。そのほか、パンフレットやビデオなども用意する。
同センターの角田さんは「沖縄市で開催した際に多くの人が来場し、ブラジルと沖縄の関係の深さを実感した。懐かしい写真や珍しい写真も多く展示しているのでぜひ見てほしい」と話している。会場では、同センターがブラジルで行うボランティア活動を紹介する写真も併せて展示する。
閲覧時間は、火曜~木曜=9時~18時、金曜・土曜=9時~20時。月曜休館。入場無料。今月29日まで。