首里の老舗名菓「山城まんじゅう」、約3年ぶりに復活

山城まんじゅうは、大きさが約10センチ、厚さ約1センチで、皮が薄くあんが透けて見えるほか、サンニン(月桃)の葉に敷き蒸し上げるのが特徴

山城まんじゅうは、大きさが約10センチ、厚さ約1センチで、皮が薄くあんが透けて見えるほか、サンニン(月桃)の葉に敷き蒸し上げるのが特徴

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 道路工事拡張などで一時休業していた「山城(やまぐすく)まんじゅう」(那覇市首里真和志1、TEL 098-884-2343)が5月10日、再オープンした。

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 同店は創業130年、140年ともいわれる老舗で、製造販売するのは山城まんじゅうのみ。山城まんじゅうは、大きさが約10センチ、厚さ約1センチで、あんが透けて見えるのが特徴。昔ながらの製法を守り、小豆を約2時間煮込み砂糖と水飴を加えて出来たあんを、小麦粉で作った皮で薄く包みサンニン(月桃)の葉の上に敷き蒸し上げる。出来上がったまんじゅうは、サンニンの葉に包み提供する。新店舗は、以前と同様に店内にはテーブルやいすが置かれ、出来上がったまんじゅうをその場で味わうことができる。現在は、売れ行きを見ながら1日約200個を製造しているという。

 「6代目を修行中」という山城富士子さんは「3年近くお休みしていたが、多くの人に『もう一度開店してほしい』と言われ、20年来働いていた職人にも助けてもらい再オープンすることができた」と話す。

 「いろいろなお菓子を食べなれている子どもたちが『おいしい』といってくれてうれしい。地域の人たちに喜んでもらっているようで、励ましの言葉をいただいている」としながら、「『味が変わった』などといわれないよう、昔ながらのやり方で伝統の味を守っていきたい」(山城さん)と、再オープンへの熱意を見せた。山城まんじゅうは1個120円。

営業時間は10時30分~16時(売れきれ次第終了)。月曜定休。

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