那覇市久茂地公民館の「宇宙の種」が開花、「さや」の個体も

国際宇宙ステーション「きぼう」で約8カ月保管された「ミヤコグサ」の種子が小さな黄色の花を咲かせている

国際宇宙ステーション「きぼう」で約8カ月保管された「ミヤコグサ」の種子が小さな黄色の花を咲かせている

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 那覇市久茂地公民館(那覇市久茂地3、TEL 098-891-3443)で実験栽培中の、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」で約8カ月間保管した「ミヤコグサ」の種「宇宙の種」が、黄色の花を咲かせ、早いものは「さや」にまで生長している。

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 「宇宙の種」の栽培は、科学教育活動を手がける企業「リバネス」(東京都新宿区)が主催する「宇宙教育プロジェクト」の一環で、全国の小中高校など25施設が参加。沖縄では同館のほか、東南植物楽園、沖縄高専などが栽培を行っている。実験期間は90日を予定。集めたデータは同社で分析を行う。

 実験素材は、宮古島に自生するマメ科植物「ミヤコグサ」の種子で、昨年11月に打ち上げられたスペースシャトル「エンデバー」で国際宇宙ステーションに運ばれ、同ステーションから7月31日に若田光一さんとともに地球に戻った。

 8月30日、同館に人工気象器が設置され、「地球の種」と「宇宙の種」それぞれ8ポット計16ポットの栽培を開始。水やりなどは那覇市NPO活動支援センターが担当し、南部農林高校バイオテクノロジー部が毎週1回観察を行っている。早いものは9月4日ごろに発芽が始まり、その後、順調に育ち約8~10センチに生長。10日11日ごろには小さな黄色の花が咲き始めた。26日ごろには「さや」へと生長した個体も。

 同社沖縄事務所の福田裕士マネージャーは「花が咲いているものやさやになっているものなどがあって見ごろ。しばらくすると『宇宙の種』の種が収穫できると思う。久茂地公民館では自由に見られるので気軽に来てほしい。理科離れが言われているが、宇宙や科学へ興味をもってもらえるきっかけになれば」と話す。

 開館時間は9時~22時。12月10日ごろまで見られる。

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