那覇市立壺屋焼物博物館(那覇市壺屋1、TEL 098-862-3761)で1月16日、企画展「壺屋三人男-小橋川永昌(二代目仁王)、金城次郎、新垣栄三郎-」が始まった。
同展は、激しい沖縄戦で壊滅的な打撃を受けた沖縄で戦後の壺屋焼の復興・新生をけん引した代表的な陶芸家・小橋川永昌(二代目仁王、1909~1978年)、人間国宝・金城次郎(1912~2004年)、新垣栄三郎(1921~1984年)の3人にスポットをあてたもの。作品展示にとどまらずその人物像や当時の社会情勢も踏まえ、焼き物52点、当時の「壺屋三人男展パンフレット」や写真パネル約20点を通して紹介する。そのほか、写真パネルで「三人男と呼ばれた男たち」も展示。
同館学芸員の赤嶺由紀子さんは「かなり力を入れた企画展。展示作品はほとんどが個人コレクションで集めるのに苦労したが、3人の個性が反映された作品を貸していただいた。3人の人となりがしのばれるよう展示を工夫し、100ページを超える見応えある図録も用意した」と話す。
「実際に3人と交流があった陶芸家で沖縄県立芸術大学教授の島袋常秀さんの関連講演会では、それぞれの人柄や作陶への姿勢など生の話しが聞ける。こちらもぜひ参加してほしい」とも。講演会開催は23日14時~。
開催時間は10時~18時。入場料は、大人・大学生・高校生=100円、中学生以下=50円。月曜休館。2月28日まで。2月7日・27日には「タイル絵を描こう! 上絵付け体験&展示作品説明会」も予定。図録「壺屋三人男」(2,000円)も販売する。