那覇・泊小学校近くに3月31日、立ち飲みスタイルの串豚専門店「立呑み処 串豚（くしとん）」（那覇市泊1）がオープンした。

　店舗面積は約5坪で、約15人を収容する。店内はカウンターのみで、オーナー喜屋武満さん自ら内装工事を手がけ、約1カ月をかけて完成させたという。「のれんは、織り物をやっている妻と紅型をやっている妹との共作。内地では一般的な立ち飲みだが、沖縄では珍しいと思う」と喜屋武さん。

　メニューは、県産豚を使った串焼きがメーン。カシラ（ほほ肉）、ハツ（心臓）、タン、レバー、首肉、シロ（小腸）、ガツ（胃袋）、軟骨（のどの軟骨）、ネギ、シシトウ、シイタケ、ニンニク（各130円）を用意。そのほか、豚をメーンに鳥肉、牛肉を加えた特性ツクネ（200円）、モツ煮込み（300円）、漬け物（150円）も。串豚はテークアウトにも対応するが各50円増しとなる。

　ドリンクは、「力を入れている」というオリジナル配合による「東京ハイボール」（焼酎・ウイスキー、380円）のほか、生ビール（430円）、ソフトドリンク（300円）を用意。

　喜屋武さんは「内装などに金をかけず、その分安くておいしいものを提供したいと思い立ち飲みスタイルを採用し、沖縄で鳥より豚が親しまれていることや豚の方がおいしかったこともあり『串豚』に決めた。沖縄で受け入れられるかどうか分からないがチャレンジした」とし、「大人数でワイワイと飲む機会が多い沖縄だが、会社帰りに自分のペースで気楽に楽しんでもらえれば。今後は店の売れ行きを見ながら、2、3店舗増やしていきたい」と意欲をみせる。

　営業時間は16時～23時。日曜定休。