沖縄県工芸指導所修了生らの3つの会が合同で工芸展

3つの会が合同で工芸展を開催、作品数は300点を越えるという(写真=会場内)

3つの会が合同で工芸展を開催、作品数は300点を越えるという(写真=会場内)

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 沖縄県工芸指導所の研修修了生らでつくる「木と漆の会」「うるし組」「染と織の会」の3つの会は3月13日より、リウボウ美術サロン(那覇市久茂地1、TEL 098-867-1291)で工芸展「ウチナーヌみいかじ展」を開催する。「ウチナーヌみいかじ」は沖縄方言で「沖縄の新しい風」の意味。

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 同展は、3つの会からそれぞれ7~8人のメンバーが出品。作品総数は約300点を越えるという。木工ではキーホルダーやバレッタをはじめ、パソコンデスクや椅子テーブルセットなども展示。漆工芸ではアクセサリーや名刺入れ、箸、文鎮、高級漆塗り什器など。染織は紅型のスカーフやバッグ、タペストリー、反物と、小物類から大物まで幅広い作品内容となっている。展示作品は販売も行なう。価格幅は、ストラップ(680円)から蒔絵箱(60万円)。

 「木と漆の会」の小川京子さんは「これまで同指導所と合同で作品展を行なっていたが今回から別々の展示会となる。伝統に束縛されることなく新しい風を起こしたいという思いをテーマに込めた」と話している。同会は情報交換や技術向上を図ることを目的に30年以上前に発足され、ほかの2つの会も20年以上の歴史があるという。

 「伝統工芸は古いというイメージがあるが、現代の感性を取り入れた作品を多く展示している。新しい素材や海や沖縄をモチーフにした作品作りにも挑戦しているので是非手にとって確かめてほしい」(小川さん)とも。

 同指導所は沖縄の伝統工である織物、紅型、漆工芸や木工芸品などの振興を目的に1974年に設立され、指導者派遣や工芸技術研修を実施し若手技術者の育成に務めている。これまで約700人が卒業している。

展示時間は10時~20時30分(最終日は17時)。入場無料。3月19日まで。

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