那覇市民ギャラリー(那覇市久茂地1)で11月8日、沖縄県伝統工芸技術支援センター漆工研修の修了生や職員、非常勤講師でつくる「うるし組」による漆工芸展「うるし組展 漆に挑む、遊ぶ、学ぶ。」が始まった。今回で8回目、3年ぶりの開催。
今回、「毎日暮らしの中で使える漆」をテーマに、組員26人がそれぞれ3種の作品計72点を出品。箸、弁当箱、大皿、菓子皿、わん、鉢、箸置き、ミニカップ、ぐい飲み、重箱などの酒器や食器のほか、指輪や髪留めなどのアクセサリー、三線の棹(さお)、ウクレレなども。
作品は乾漆(かんしつ)を中心に蒔絵(まきえ)、堆錦(ついきん)などの技法を用い、デイゴやマンゴー、シークヮーサー(和名:ヒラミレモン)などの木を用いたものなど多彩。会場には漆工芸の作業工程を紹介するコーナーも設ける。
同組は「沖縄は高温多湿で漆工芸に適した場所。沖縄独自の技法もあり世界に誇れる伝統工芸だと思う。組員がそれぞれの感性でつくった、毎日の暮らしで使える品々をぜひ見てほしい」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~19時(最終日は18時)。入場無料。今月13日まで。