沖縄県立博物館・美術館(那覇市おもろまち3)県民ギャラリーで12月20日、企画展「建築浪漫2011 沖縄建築展~もっか進行中~」が始まった。主催は日本建築家協会沖縄支部(松尾1)で、今回で2回目。
建築家の資質の向上および業務の進歩改善を図ることを通じて、建築物の質の向上と建築文化の創造・発展に貢献することを目的に1997年、会員55人で発足した同支部。
今回、「もっか進行中」をテーマに、建築の設計から完成に至るまでの工程を理解してもらうことを目的に、一般住宅、公共施設など現在設計中の建築、工事監理中、竣工したばかりの建物を取り上げ、メモやスケッチ、図面、写真などを配したパネルや模型などで紹介。会員17人が作品を出展する。
そのほか、40歳以下の建築家による設計競技「仮称浦添大公園南エントランス管理棟設計競技」の一次選考通過作品や受賞作品の展示のほか、県内に現存、あるいは取り壊された名建築、取り壊しの危機にある建築の写真展示、沖縄県新看護研修センター・プロボーザルコンペの当選者である横浜国立大学大学院教授・飯田善彦さんの作品のパネルと模型の展示も。
会員の運天勳さんは「会員それぞれが日々悪戦苦闘しながら、建築に熱い思いと夢を込めて仕事に取り組んでいるが、その一端を感じてもらえればうれしい。多種多様な設計士がおり、そのデザイン哲学の違いなども見てもらえたら」と話す。
開催時間は9時~18時(金曜・土曜は20時まで)。入場無料。今月25日まで。同館講堂で24日15時から、飯田さんが講演会「建築という方法」を予定。