那覇市民ギャラリー(那覇市久茂地1、TEL 098-867-7663)で4月24日、バードカービング作家・上中悟さん、山本豊典さん2人による合同展「木彫りの野鳥 バードカービング二人展」が始まった。2人での開催は1年半ぶり2回目。
バードカービングは、木材を緻密に彫りアクリル絵の具で着色、本物の鳥そっくりに仕上げるアメリカ発祥の工芸。精巧な作りのため、最近では剥製ではなくバードカービングを展示する博物館が増えているという。
会場には、沖縄の天然記念物ヤンバルクイナやノグチゲラ、ハヤブサやヤマセミなど、鳥たちの生き生きした営みの一瞬一瞬を捉えた新作26点を出品。中でもハクセキレイが空中で追いかけっこしている様子を再現した上中さんの作品「チェイス」、親ツバメが子ツバメにエサを与えている姿を捉えた山本さんの作品「子育て奮闘記」などが印象的。そのほか、制作途中の作品の展示や、バードカービングの制作過程を道具と共に紹介するコーナーも設ける。
上中さんは「こうして展示会やバードカービング教室を開いているが、沖縄でのバードカービングの知名度はまだまだ低い。自然の中で鳥たちに近づいて観察することは難しいが、バードカービングなら鳥の営みや生態を知ることができると思う。自然環境の観点からもその大切さも感じてもらえたら」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。今月29日まで。