那覇・銘苅小学校近くに8月8日、スープカレー専門店「札幌スープカリィ Pao（パオ）」（那覇市銘苅2、TEL 098-869-5591）がオープンした。ショッピングモール「TOMITON」（豊見城市）のフードコート内に出店していた「札幌スープカレーBOOM」が店名を変えて移転した。

　店舗面積は約15坪。席数は20席で、カウンター席、テーブル席を設ける。白と濃い茶を基調にした店内に、淡いグリーン色に塗られた厨房が特徴。インテリアは、北海道出身のオーナー・小林美枝さん自らが手がけた。

　メニューは、小林さんのオリジナルレシピによる「札幌スープカレー」をメーンに提供。スープのベースは、鶏をじっくり煮込んだコラーゲンたっぷりのスープストックにニンニク、ショウガ、タマネギ、ニンジン、トマトなどを煮溶かしこしたものを使用。スパイスやハーブ約15種で味付け、香り付け、色付けするという。

　カレーは、鶏もも肉1本と大ぶりの野菜7種が入った「やわらか骨つきチキンカリィ」（880円）、ブラックタイガーやホタテ、イカなどが入った「シーフードカリィ」（990円）、「たっぷり野菜カリィ」「豚の角煮カリィ」（以上880円）をそろえる。ジャガイモやオクラ、「トロトロオムレツ」「炙りチーズ」「からあげ」などのトッピングも用意。

　そのほか夜メニューとして、「タイ風焼きビーフン」「シンガポール風焼きそば」などのアジア料理12種（580円～）、「サラダ」5種（480円）、「納豆とオクラのネバネバ冷や奴」などの居酒屋料理やおつまみ約20種、デザート6種も。テークアウトにも対応する。

　移転について、小林さんは「スープカレーをメーンに提供したかったが、ショッピングモールという場所柄、家族連れが多くルータイプの需要が多かったことや、賃料や原価などを考えると移転せざるを得なかった」と振り返る。

　「スパイスやハーブを使うカレーは、効能を考えると薬膳料理と通じるものがある。家庭でも毎日に食卓に取り入れてもらえるようになれば」とし、「血行を良くし代謝を促し体調をいいバランスに保つのに役立つ、食べて健康になる―そんなスープカレーを提供したい」と意欲をみせる。

　営業時間は11時～22時（ランチタイムは11時～15時）。