沖縄観光コンベンションビューロー・沖縄フィルムオフィス（那覇市小禄）は1月13日、iPhone向けアプリ「沖縄ロケ地アプリ」を「アップストア」で無料配信を始めた。同様のアプリ配信は国内初だという。

　同アプリは、離島を含む県内で撮影されたロケ地324カ所（重複含む）を網羅。併せて映画やドラマ・プロモーションビデオなど65タイトルのストーリーや詳細情報も紹介する。スマートフォンの特色を生かした「ロケ地検索機能」（作品名別・公開年別・出演者別・監督別・地域別など）、「マップ機能」（ロケ地、観光地、顔穴看板カメラ設置場所など押しピンで色分け表示）、「ツイッター機能」などを搭載。「顔穴看板カメラ」は、衛星利用測位システム（GPS）と連動し特定のロケ地で合成写真の撮影ができるもの。

　沖縄フィルムオフィス・チーフの又吉演さんは「印刷物では発行部数や情報に制限があったが、アプリでは無制限に情報提供ができる。実際に現地への持ち運びが可能で、更新も容易なことからアプリ用に開発した。楽しんで使ってもらえるよう遊びの要素も取り入れた」と話す。

　同アプリは、県の2010年度沖縄観光商品開拓支援事業で開発。技術開発ではウェブサイト構築などのブロッコ・デリ・アーキテクツ（安謝1）が協力した。1月30日現在のダウンロード数は1,972。PC用のサイトも開設している。

　又吉さんは「2月下旬には現在地からロケ地までのルート表示機能など、バージョンアップを図る予定。将来的にはアイフォーン以外のスマートフォンにも広げるほか、多言語対応も検討したい」と意欲をみせる。