沖縄県立芸術大学(那覇市首里当蔵町1)付属図書・芸術資料館で12月3日、「ニューヨークADC 89th & ヤングガンYG 8th受賞作品展」が始まった。同大での開催は共に初めて。
ADCは今年創立90周年を迎える長い歴史を持つ広告賞。世界のトップクリエーターで構成する審査委員会により、各分野の優れた作品を選び顕彰する。受賞者にはADCゴールドキューブ、シルバーキューブが授与され、その年の最も優秀な作品には「ADCブラックキューブ」が与えられる。
同展では、2010年度のADC賞からアドバタイジングとデザイン部門のシルバー以上の受賞作品(ポスター、広告、コマーシャルフィルムなど)約30点を紹介する。ブラックキューブを受賞した、紙幣に直接メッセージをプリントしメディアに仕立てたジンバブエ新聞(南アフリカ)の「一兆ドルポスター」なども展示。
ヤングガンは、ADCによって選出された30歳以下で2年の実務経験がある有望な若手クリエーターを広く紹介しようという国際賞。今回、先行開催していた東京工芸大学から素材などの提供を受け開催する。
同大造形芸術研究科デザイン専攻准教授でアートディレクターの笹原浩造さんは「作品を見ることができて、すごくワクワクしている。世界の超一流の仕事に触れて、インスピレーションやパワーを感じてほしい。来年、再来年と続けていけたら」と話す。
閲覧時間は10時~17時。入場無料。今月15日まで。