店先を「アトリエ」に絵を描く-我那覇一史さん、那覇に「アート・ギャラリー」

ストリートで絵を描いていた経験から、ギャラリーができた今でもギャラリー前をアトリエ代わりに絵を描く我那覇一史さん

ストリートで絵を描いていた経験から、ギャラリーができた今でもギャラリー前をアトリエ代わりに絵を描く我那覇一史さん

  • 0

  •  

 沖縄県立芸大近く龍潭通り沿いに11月11日、画家・我那覇一史さんの「アート・ギャラリー」(那覇市首里当蔵町2、TEL 098-988-3450)がオープンした。

[広告]

 1969(昭和44)年、那覇市生まれの我那覇さんは、1992年から13年、ミュージックバーのマスターを務めていたが、2004年に突如絵を描き始め、昨年画家に転身。今年7月、那覇港ターミナル近く「金城キク商会」壁面に、高さ2メートル×幅35メートルの巨大壁画を完成させた。すべて手描きで約3カ月かけて描き上げたもので、沖縄で最大、手描き作品としては日本でも最大級の絵画だという。

 ギャラリーの面積は約18坪。エントランスの琉球石灰岩のヒンプン(屏風、家の門の内側にある目隠し)が特徴のギャラリーは、「絵以外は壁、いす、額まですべて白で統一した」と我那覇さん。中央には、小浜島の星砂や貝殻を敷き詰めた展示カウンターも設置する。

 ギャラリーには、我那覇さんがアクリル絵の具(一部油絵)で描いた原画のほか、複製画、ポストカードなど約40作品を展示。浮かんだイメージを、海やイルカ、沖縄の自然や宇宙などをモチーフに、独自の世界観で美しく描き出した作品を並べる。

 我那覇さんは、国際通りやおもろまちのストリートで絵を描いていた経験から、ギャラリーができた今でもギャラリー前をアトリエ代わりに絵を描いている。「20号くらいならイーゼルがなくても描ける。絵の具の色は自然光で見るのが一番なのでそうしている」と我那覇さん。

 「ストリートで描いていた時に『もっといろいろな絵が見たいが、常設展示しているところはないのか』とよく聞かれたが、自分のギャラリーを持つことができその要望に応えることができるようになった。今後は、月に2~3枚の新作を展示していく予定で、Tシャツやカレンダーなども制作していきたい。いすとテーブルを置きり、飲み物も用意しているので気軽に訪れてほしい」とも。

 営業時間は12時~20時。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース