首里城公園前に「人力車」-戦後の沖縄で初の本格事業展開

かつて沖縄でも人力車がたくさん走っていたと聞いたが、戦後、本格的に人力車が走るのは初めてだという

かつて沖縄でも人力車がたくさん走っていたと聞いたが、戦後、本格的に人力車が走るのは初めてだという

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 那覇・首里城公園(那覇市首里金城町1)前に5月26日、人力車がお目見えした。運営は、人力車による観光案内やイベント出演、車夫付きレンタルなどを手がける「沖縄飛琉」(那覇市古島1、TEL 098-885-9539)。

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 「かつて沖縄でも人力車がたくさん走っていたと聞いた。戦後、本格的に人力車が走るのは初めてでは」と車夫の島袋誠さん。

 人力車は2人乗りで、ほろや座席、肘掛け、背もたれなどは首里城のシンボルカラーであるベンガラ(弁柄)色を用い、首里城に描かれる金龍や五色の雲をモチーフにデザインを施す。

 コースは、首里城公園前、玉陵(たまうどぅん)、安国寺、中山門跡(琉染)、観音堂(30分コースのゴール)、赤マルソウ通り、いろは坂、一中健児の塔、首里金城町石畳(散策、1時間コースのゴール)、大アカギ、瑞泉酒造、首里城公園前(1時間30分コースのゴール)を設定。

 料金は30分コース(1人=5,000円、2人=8,000円)、1時間コース(同8,000円、同1万5,000円)、1時間30分コース(同1万円、同1万8,000円)。首里城公園年間パスポートの提示で20%、首里城公園のチケット半券の提示で10%を、それぞれ割り引く。

 島袋さんは「首里で空手をやっていて何か首里に恩返しがしたいと思っていた。首里城公園の周辺にもたくさん見どころがあるのになかなか見に行ってくれない。何かインパクトがあり、周辺を回遊してもらえるものということで人力車を思いついた。後押ししてくれる地域の方もあり事業を立ち上げた。この事業を通して地域に貢献できれば」と話す。

 「懐かしいと話しかけてくるお年寄りもいる。今後、台数も増やしていければ」と意欲を見せる。

 営業時間は10時~日没(受付は日没1時間前まで)。 

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